鉢の木について
春夏秋冬北鎌倉の谷戸(やと)には忘れかけた豊かな自然が有ります。
古来から日本人の食生活は、四季の恵みと一体となって育まれてきました。
春には、一斉に芽を吹き出す草木の新芽と…
夏には、青々と育った緑の葉ものと…
秋には、自然の恵みをたっぷり受けた穀物と…
そして冬には、身を芯から温める根菜類と…
四季の流れに逆らうことなく、季節の恵みを大切に御献立を調えております。
「鉢の木が鉢の木らしくあり続けるために」

代表取締役 藤川譲治
昭和39年自宅を改造し、小さなおにぎり屋として鉢の木は誕生しました。
創業者の母は田舎育ちながら、建長寺の門前で箱根でのホテル時代の経験を活かしたオーブンを使った料理や、新鮮な野の恵みを活かした料理など、今で言うスローフードを当時から精進料理として提供してきました。
東京オリンピック開催年の早春から今日まで、世の中も私達の仕事も、変わらない事は一時もありませんでした。見た目は同じでも日々進化を続けてきた鉢の木は、調理師と接客係を中心に今日も「美味しい」「心地よい」の為に手間暇を惜しまない丁寧な仕事でお客様をお迎えいたします。
更に他店に先がけたコンピュータ導入から早二十余年が経ち、お客様と鉢の木が繋がるホームページもこの度リニューアルしました。
鉢の木は日本料理を通して日本文化の継承者になれるよう、鎌倉と一体となり精進して参ります。更にお客様からの忌憚のないご意見を糧に、鉢の木は鉢の木らしく若い力を得て挑戦し続けてまいります。
由来
時は鎌倉時代。諸国行脚の旅をしていた北条時頼は、上野国佐野で大雪に遭い、通りがかった家に宿を乞いました。
宿の主・佐野源左衛門常世は、貧しい生活ながらも粟飯を炊き、宝物として大切にしていた梅、松、桜の三本の鉢木を惜しまず焚いて、見ず知らずの旅人である時頼をもてなしたと伝えられています。この話は謡曲にもなり、古くから広く日本の美談の一つとして語りつがれています。
「鉢の木」は昭和39年に創業いたしました。屋号は本店が北条時頼の建立になる『建長寺』門前に創業したことから、この古事にちなみ、お客様を心をこめておもてなしするよう名づけられたものです。
» 創業者 千葉ウメの思い出話をもとにした『鉢の木物語』ぜひ、お読みになってください。
鉢の木の”ひと”
厨房スタッフ
鉢の木ではお一人さまから大勢さままで、仕出し・出張を含めて一日数百食のお料理をお客さまに合わせて作らせていただいています。
支える厨房スタッフは調理長をはじめとして30名ほど。
調理、洗い、配膳を担当します。調理スタッフが集合すると「鉢の木軍団」という様相で迫力があります。
献立を決め、厨房を管理する調理長を筆頭に、味を決める「煮方」、お造り、刺身を調理する「向板(むこういた)」、野菜などの焼き物担当の「焼方」、揚げ物担当の「揚げ方」、だしを引き、野菜を切り、盛り付けする「八寸場(はっすんば)」、調理の補助や下ごしらえ、洗い物担当の「追い回し(おいまわし)」。
全体の流れをつかみながら、各自が厨房での決められた役割を担います。
短い掛け声、スタッフの下駄の音、リズミカルな包丁の音。
どんな時でも「暖かい料理は暖かく、冷たい料理は冷たいままおだしする」の基本を守る彼らの厨房は活気があふれ、誇りに満ちています。
会社概要
- 会社名
- 有限会社 鉢の木
- 代表者
- 代表取締役 藤川譲治
- 創業
- 昭和39年2月26日
- 設立
- 昭和44年4月1日
- 資本金
- 1000万円
- 事業内容
- 飲食業【日本料理 (精進・会席料理)】
- 鉢の木新館
- 〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内350
TEL 0467-23-3723|FAX 0467-24-0340 - 北鎌倉店
- 〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内350
TEL 0467-23-3723|FAX 0467-24-0340 - 事務所
- 鉢の木新館と同様
- ホームページ
- http://www.hachinoki.co.jp/
刊行物
家庭で作れる名刹の味
『鎌倉 建長寺の精進料理』
四季のレシピのほか常備菜やスイーツのレシピも揃えました。
精進だしのとり方も丁寧に解説しています。
750年受け継がれた建長汁の精神を家庭で活かす
『建長寺と鎌倉の精進料理』
身近な材料を使った、分かりやすいレシピ満載です。ご家庭でもぜひお試し下さい。
小さなお子様にも日本の伝統文化に親しんで頂けるよう願ってやみません。
沿革
- 昭和39年2月26日
-
創業
建長寺門前に、おにぎりやお弁当のおふくろの味「鉢の木」として創業
- 昭和44年4月
-
組織変更
有限会社に組織変更。精進料理専門店として営業
- 昭和54年6月1日
-
「北鎌倉店」開店
東慶寺斜め前に、個室を備えた精進料理専門店として開店
- 昭和56年5月
-
駐車場開設
支店・新館に隣接し、バス4台駐車可能の駐車場を開設
- 昭和59年10月
-
「本店」新装開店
平屋建て草庵風の外観はそのままに、建長寺門前に相応しい店作りを心掛け新装開店
- 平成2年11月15日
-
「鉢の木新館」開店
魚介類を中心にした本格的な日本料理店「鉢の木新館」を開店
- 平成23年4月
-
鉢の木cafe(カフェ)開店
より気軽に和食をご利用いただけるよう、建長寺前「本店」を「鉢の木カフェ」に新装開店