北鎌倉主な寺院一覧


円覚寺   



円覚寺山門
瑞鹿山円覚興聖禅寺は、臨済宗円覚寺派の総本山で鎌倉五山第二位です。鎌倉幕府八代執権北条時宗が弘安5年(1282)に創建。開山は宋の名僧無学祖元(仏光国師)です。元冦に殉じた敵味方供養の為に建立。最盛期では42の塔頭寺院があった大寺で、現在でも18の塔頭は市内で一番多い数です。境内の舎利殿は、神奈川県で唯一の国宝の建造物です。


明月院

明月庵の名で永歴元年(1160)に、平治の乱で戦死した首藤俊道の子の首藤經俊が父の供養の為に創建。その後、北条時頼が康元元年(1256)に持仏堂として最明寺を、この地に開きます。時頼没後に子の時宗が禅興寺として再興。そして室町幕府関東管領上杉憲方が禅興寺の中に密室守厳を開山に塔頭明月院を復興。明治初年に禅興寺は廃寺、明月院のみを残し今日に至っています。あじさい寺として有名です。


東慶寺   



東慶寺山門
北条時宗の没した翌年の弘安8年(1285)に夫人の覚山尼が開山となり創建。開基は子の北条貞時です。代々名門出の住職が多く5世用堂尼は後醍醐天皇の皇女です。20世天秀尼は豊臣秀頼の娘です。覚山尼以来の縁切寺法は、女性救済の寺法で明治の初めまで続きました。鎌倉尼五山第二位の当寺も、明治36年以降は男僧の寺となっています。


浄智寺



浄智寺
北条宗政(時宗の弟)が弘安4年(1281)に亡くなると宗政夫人は、亡夫と幼少の子師時を開基にして創建。開山兀菴普寧 (ごったんふねい)、請待開山は大休正念、準開山は南州宏海の3人が名を連ねています。臨済宗円覚寺派の鎌倉五山第四位の名刹。当時は塔頭11院あり、伽藍が完備し相当の大きさを誇りました。今でも寺域は拝領当時とほとんど変わりなく、3万5千坪の広さです。曇華殿 (どんげでん)には三世仏が、また境内奥には七福神の弥勒菩薩の化身としての布袋尊が祀られています。



建長寺



建長寺
臨済宗建長寺派総本山で鎌倉五山第一位のわが国最初の禅寺です。開基は五代執権北条時頼、開山は蘭渓道隆で建長5年(1253)の創建。当時は七堂伽藍が、一直線に並び、最盛期では僧侶1000人、塔頭49院もありました。現在でも鎌倉一番の寺容を誇ります。本尊は仏殿に祀られている地蔵菩薩です。境内の奥には寺の鎮守半僧坊大権現が祀られています。



円応寺   



円応寺
臨済宗建長寺派で建長2年(1250)の創建と言われています。開山は智覚禅師。山号は新居山。寺の別名は閻魔寺。元々は鎌倉の海辺近くにあったので浜の閻魔堂とも呼ばれていました。元禄16年(1703)の大地震の為、その年以降に現在地に移ったようです。境内の堂内には、国重文の木像閻魔像等地獄の10人の裁判官達が並びます。(初江王像等一部は鎌倉国宝館に出陳中)



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