【歳時記】フランスのニースから使節団が来鎌

鎌倉と南フランスのニース市は
姉妹都市として48年の歴史を刻んでいます。

過日ニース市の副市長 Rudy SALLES 氏と
フランス観光開発機構の皆様が鎌倉を訪れ、
50周年に向けての更なる信頼関係を育みました。

昼食は鉢の木で和食を召し上がり、
友好促進のお手伝いが出来た事と喜んでいます。

【歳時記】「くちこ」とも「ばちこ」とも呼ばれる逸品

冬の珍味として熱燗とは抜群の相性です。

なまこの卵巣を塩漬けにし、寒風で干した物ですが
三味線の「ばち」にそっくりなところから
その名がついたようです。

各地の名産として有名ですが
唐墨と並んで、日本の冬に無くてはならない一品です。

鉢の木新館では、ご希望によりばちこを炙ったり
そのまま裂いて召し上がったり・・・。

今年は、良いばちこが沢山入荷しました。

【歳時記】開山忌、四頭そして献茶式

今年も北鎌倉の風物詩でもある円覚寺開山忌の法要が営まれました。

早朝より良いお天気に恵まれ、塵一つ無い境内に燐とした空気が流れます。
特に今年は、裏千家大宗匠の御献茶も行われ
例年に増して多くの方が各所の準備に携わりました。
鉢の木も例年通り精進料理に加え
同時に開催される茶会の和食点心を担当させて頂きました。
 
荘厳な祈りと共に大勢の方々が集う姿は、日本の動と静の美しさです。

【歳時記】新米が今年も産地から届きました

日本人にとって、収穫された新米は特別な思いがあります。
水分が多めになる新米の時期は、米を炊く担当者も気が抜けません。

茶事では、炊き立ての蒸れる前の飯を楽しみ、蒸れて通常の御飯を楽しみ、
更に最後には、お焦げに湯を注ぎ、香ばしさを楽しむという念の入れようです。

この繊細な感性を私達は大切に、秋の収穫に感謝の気持ちをもって
和食の真髄に近づきたいと思っています。

【歳時記】24年使用した机が漆のお化粧を施しました

何気なく使用しているテーブルですが
塗り直しが出来る事をご存じですか。

和食の座卓として開店当時別注で作りました新館の机。
その後、お客様の希望で椅子の高さに合わせた机に変身。
更に今年、傷が目立ち始めた机を漆で塗り直し、お目見えしています。

美しい光沢が蘇りました

お宮やお寺でも数十年に一度社殿を塗り直し、当時の姿に蘇ります。
鎌倉は日本の各地に先駆け、彫りと朱塗りの技法が伝来した地です。

現代においても、脈々と続くその技術。
今更ながら、これらの技術と伝統に感謝と脱帽です。

凛とした佇まいの鎌倉彫

【歳時記】秋の彼岸が来ました

秋のお彼岸といえば「おはぎ」。
和食の甘味として全国で親しまれているおはぎは
各地の風習によりすこしずつ姿が違います。

新ものの小豆を艶良く仕上げるには、
火加減と砂糖を加えるタイミング、
そして大きな鍋でゆっくり混ぜる事が大切です。

今年の仕上がりはどうなるか楽しみです。

【歳時記】祭・秋の始まりの儀式

秋祭りは、日本各地に伝わる自然の恵みに感謝する行事
沢山の海の幸、山の幸、里の幸が神様に捧げられ
恒例の鶴岡八幡宮例大祭がつつがなく挙行されました。

祭事の後は、鎌倉の町を御輿が渡御し、大勢の地元の人と、観光客が見守りました。
明日9月16日は、小笠原宗家による流鏑馬です。
鎌倉の秋の観光シーズンも始まりました。
新米や栗と共に和食の新鮮素材が目白押しです。

【歳時記】明月 スーパームーンそして和食

今年の中秋の名月は9月8日。
そして重陽の節句がスーパームーン(地球再接近)と重なり9月9日。

お茶の愛好家もこの時期月を愛で、茶会を開きます。
そこになくてはならない懐石・点心。
鉢の木は、今年も秋の忙しさが到来しました。

お月見にはおだんごが定番です。
上新粉はうるち米の粉、白玉粉は餅米の粉。
その他にも日本には、仕上がりの食感に応じて
様々な穀物の粉を使い分けます。
月を愛で、酒を交わし、微妙な食感を味わう
日本ならではですね。