暑気払いの水無月

今日は、とっても久しぶりの旅行会社さんからのご予約。

3密対策をバッチリと行った日帰り観光旅行のお客様をお迎えしました。

こういったご予約のお客様をお迎えするも、実に1月ぶりとなります。

何か水菓子をお付けして・・というリクエストでしたので、
鉢の木風「水無月」をご用意させて頂きました。

皆さんは、「水無月」という和菓子をご存じですか?

京都など関西ではポピュラーなこのお菓子、
ういろうに小豆や甘納豆を乗せたもので、6月の末日に食べます。

この風習は、平安時代の宮中行事が始まりです。
旧暦の6月1日の「氷室の節句」には、
氷室(昔の冷凍庫ですね)から取り出した氷を食べて暑気払いをしたそうです。

それが庶民の間にも広まりますが、その昔、氷は高級品!!
とても手に入るものではありませんでした。
そこで、氷を真似て作ったのが「水無月」のはじまりです。
水無月の三角の形は、切り出した氷の形を模したものとされています。

当店では冷たく召し上がって頂く為に、寒天を使ってお仕立いたしました。
氷室から出したばかりの冷たい霜の付く様子は、氷餅を使いました。

氷餅は、お餅を水につけて寒気にさらし、
凍らせては溶かし、凍らせては溶かしを繰り返して乾燥させたものです。

半年間の汚れを祓い、無病息災を祈願する。
夏バテ予防と、暑気払いの意味を持つ水無月。

この時期にぴったりの和菓子です。
お越しの皆様の、これからの健康を祈念して・・。

さぁ、暑い夏を乗り切りましょう!

今回も、鈴木がお届けしました。